本日はオリックス(8591)に対し、銘柄分析を行いましょう。
2022年5月11日の発表で、2024年3月をもって株主優待制度(株主カード、ふるさと優待)
の廃止が発表されたオリックス。
優待目的で投資している、していた方もいるかと思います。
今後も保有するべきか、また新規で購入してよいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事を読むことで、
・この銘柄は罠銘柄ではないか
・株価の買い時はいつか
がわかります。
高配当株は買い時が重要です。
高掴みを防ぐためにも、この記事を読んで買い時をしっかり抑えておきましょう。
①.配当利回り
まずは、配当利回りです。
配当利回りは3.75%(税引き前)以上は欲しいところです。
直近の配当利回りは3.78%(株価2,265円)でした。
税引き後の利回りはぎりぎり3%を超えてくるあたりですね。
上記画像はSBI証券の画像です。
配当利回りのチェックは証券会社もしくは、YahooファイナンスやAppleの株価アプリなどで
確認するのが分かりやすくて良いでしょう。
②.EPS(Earnings Per Share、1株あたりの純利益)、単位 [円]
2021年はコロナ禍により下がりつつも、長期的に見て右肩上がりです。
EPSの確認は、IRバンクを使用しました。
③.営業利益率、単位 [%]
直近10年間は、コロナ禍も含めて、11%〜15%と10%以上をキープ。
④.自己資本比率、単位 [%]
自己資本比率は、財務体制の安全性を示す代表的な数値です。
この数値は金融機関から融資を受ける際にも非常に重視される項目です。
私は、自己資本比率は30%を目安として、40%以上は欲しいと考えています。
40%以上あると財務体制が安定しているとみなされることが多いためです。
ただ、オリックスの自己資本比率は22.9%となり、この基準を満たしていません。
しかしながら、オリックスの属する「その他金融業」セクターの
同業他社を比べてみると以下のようになっています。
三菱HCキャピタル(8593):12.7%(2022年3月時点)
三井住友ファイナンス&リース:10.6%(2022年3月時点)
このことから、オリックスの自己資本比率は同業他社と比較して、高い水準であるとわかります。
また、長期的に見て、自己資本比率を高めていることから、経営の安全性を高めて行こうとする経営者の意思を感じることもできます。
⑤.営業CF(キャッシュフロー)、単位 [円]
コロナ禍においても黒字であり、長期的に増えており、経営の安定性が読み取れます。
⑥.現金、単位 [円]
長期的に見て増加傾向であり、経営を安定させようとする経営者の意志がこのデータから読み取れます。
⑦.1株あたりの配当金、単位 [円]
コロナ禍を挟んで、10年以上減配・無配がなく(配当の安定性)、
年々増加しており(配当の成長性)、連続増配当として期待。
⑧.配当性向、単位 [%]
連続増配をしつつも、配当性向は30%〜50%程度であり、配当の安定性はあると考えます。
以上の決算データを勘案すると、オリックスは落とし穴がある高配当株ではなく、
現時点では長期で持ち続けていられる銘柄であると考えます。
続いて、過去5年の株価データから、オリックスの買い時について考えてみます。
過去5年間での平均配当利回りは4.48%となっています。
直近の配当利回りは3.78%なので、税引き後利回り3%以上を確保できているとはいえ、
買い時ではないと考えます。
配当利回り4.48%となる株価は1912円ですので、
2000円を切ったくらいで要チェック水準になり、
コメント